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トラック運転手基本の荷扱い用語、基本のバラ積みテクニック

昨今パレット積みが増えたとはいえバラ積みもまだまだ多いので、非力な人や体力が続かない人がやるにはかなりの工夫が必要です。
でも、それなりに充実感があるのもバラ。
運賃も、パレットとバラと両方請けている会社ならバラの方が若干高いことが多いです。
それにバラはやはり基本です。

海上コンテナでさえ、「出バン作業(←運転手の出番だからじゃなく本当にデバン、Devanningと言う。さむ〜っ・笑)」「バン詰め作業」は別途料金をもらえます。
それらバラ積み作業は空間認識能力がモノを言います。

TAKAOはこの空間認識能力が無いためにバラ、特に路線屋さんでは苦労しましたが・・・パズルや落ちモノゲームが得意な人は大丈夫。ゲームだけじゃもったいないので才能を生かしましょう。

まず、パレットでもバラでも知っておかなきゃならない、「パレットに荷物を載せる」ときの基本用語から。
パレット輸送の場合なら積む時にバラになっているものを自分でパレットに積み上げるケースもあるし、バラで積んだら降ろし場所で現場のパレットの上に載せてくださいという場合が殆どです。

「荷姿」とは?
運ぶものがどういう形態になっているかです。
バラか、パレットかも含め、ケースものなのか袋モノなのか金パレ(金属製のカゴ)なのかフレコン(フレキシブルコンテナ。サンドバッグのお化けみたいなヤツからトートバッグみたいなのまで色々)なのか巻物なのか、さらに言えば機械物や建材を裸で積むのか、それらがパレットに乗っているのかなど。
それによって段取りや心積もりも変わってきますから、配車指示が出たときに分からなければ聞いておくことです。

フレコン

フレコン。
画像引用元:花の土屋さんカネア様
http://shop-kanea.shop-pro.jp/?pid=12979764

「組む」とは?
積んだものが崩れにくいように、1段ごとに並べ方を交互に変えて積み上げて行くことです。
これに対してただまっすぐなんの芸もなしに(笑)積み上げてあるものを「棒積み」と言います。品物によっては棒積みの方がいいというか棒積みでもラップ巻けばいいようなものもありますし(極端に言えば真四角なものとか一斗缶とか棒積みする他ない)、荷降ろし現場で棒積みを指示されることもあります。
例えばジュースを自動販売機で売るなんとかビバレッジみたいな会社に飲料を持って行く場合、自販機に配る運転手さんが上から取っていくので納品は棒積みの先入れ先出しにしてくれと言われることが多いです。
先入れ先出し」とは、現場に残っている古い商品をいったんどかして、自分が持ってきた賞味期限の新しいものを下なり奥なりに入れて古い商品を手前に戻す納品方法のこと。
ジュース屋さんだけでなく食品問屋もそういうところがありますが、思い出しただけでめんどくさいです(^^;)。

「面」とは?「回し」とは?
組んだ結果、1段に幾つのケースがあるかの単位を指す言葉です。
例えば、1段に5ケース積んだら「5面」。
「16面回しで積んでね」と言われたら、16個のケースが規則的に向きを変えて並んだ積み方をしてくださいねということです。ここでも段ごとに向きを変えて組んでください。
これは自分で考えて積み上げなければならない場合と、商品のケースに指定が書いてある場合と、荷主さんが指示する場合とがあります。

パレットへの積み方の図

パレットへの積み方(クリックで拡大します)
©TAKAO

「ラップ」って?
正式名称は「ストレッチフィルム」ですが、要するにサランラップのお化けみたいなモノです。これを、パレットに荷物を積み上げたときに崩れないようぴっちり巻いて使います。
ラップの巻き方にもコツがあり、最初はゆるゆるになったり途中で破けたり始めに留めたところが抜けてしまったりしますが、慣れると目が回るほどのスピードで巻けますよ(いや、リアルに目が回りますから・笑)。

ラップの巻き方

ラップの巻き方⑴ クリックで拡大します
©TAKAO

ラップの巻き方

ラップの巻き方⑵ クリックで拡大します
©TAKAO

バラで積み込む時の注意点は?
ケツからバラ積みの場合、ホームにつけたケツのところまで自分でor現場のフォークマンがやってくれたりもしますが、まあそうしてとにかくパレットに載った荷物を持って来て、積み始めます。
積み始めは荷台の奥まで遠いので、空パレを何枚か咬ませて押し込んだり、ハンドリフトで奥まで持って行くとラクです。
そして、何種類かの商品を積む時は特に、自分の荷台に積み上げる時には必ずケースの商品名や中身のサイズや色が表示されている方をケツ側に向けて揃えましょう。
降ろす時には大抵商品別にパレットに積み上げるのと、その時に相手の荷受けさんが例えば靴だったら「このパレットは全部ネイビーの24.5、こっちのパレットはブラックの25」とかどこから見ても分かるよう表示を外に向けて積んであげなければなりませんから、降ろし場所でアタフタ向きを確認するより面倒がないからです。それに必ずする、自分が積んだ数のチェックもしやすい。

印刷物等を棒積みで積み込む場合は、途中に「合い紙(あいし)」を挟むと崩れにくくなります。印刷工場等の出荷だったら、たいてい合い紙はあるはずです。

「合い紙」とは?使い方の図

「合い紙」とは?使い方
©TAKAO

降ろす時も、ハンドリフトは大いに活用しましょう。
荷台とホームに段差がある場合は大概の現場に渡し板がありますので(たいていホームの柱に寄っかけてあります)それを使うか、無ければ最悪自分のクルマに積んである厚手のコンパネを使っても。でもこれ荷物重いとコンパネ(でっかいベニヤ板のこと。ほぼどんな仕事のトラックでもコンパネとラッシングベルト数本は必需品)がイッちゃう場合があるんで最後の手段です。こういう仕事ばかりと決まっている人は、会社がシマ板をクルマに常備してくれているかも。

あとあると便利なのが荷台の床用のロウ(ワックス)
バラばかりやる人は、荷台にロウを塗っておくと段ボールのケースを重ねても押して滑らせることが出来て何かとラクになります。
ぶん投げてもいいような荷物の時や細かい配達で荷台を滑るようにケツに向かって投げたいとき、これがロウ塗っておくと面白いように滑って行きます。

TAKAOはTRUXを愛用しておりました。

ただし!パレット積みの方が多い人は使ってはいけません。どんなにきつく固縛しても、どんなに重いパレットでもサイズがぴったりでない限り滑って荷崩れするか左右に偏るかします(←その失敗したTAKAO)。

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ウイング車のバラ積み
ウイングで横からバラ積みする場合も基本は同じですが、ティッシュやお菓子は軽いのでめいいっぱい積むよう荷主さんが1台ぶんの物量を計算して指示書を発行しているので、並べ方を1列間違えただけで指定の物量が積みきれなくなり全部やり直しということにもなりかねません。
大概は「調整分あり」と言って余裕を持って積めるようにはしてあるのですが(指定の量積み込んだら、あとは残りスペースに積めるだけでOKにしてある)、積みきり(何としても全部積まなきゃダメ)の場合もあります。

TAKAOはペーペーの頃ティッシュの現場でこの積みきりの失敗をやってしまって、積み直しに4時間かかり寝台や助手席にも積んで行く羽目になり、それでもひと山積めなくて他のドライバーさんが引き受けてくれました。現場じゃ嫌な意味で有名人になってしまうし、こんなことなら積み方を他のドライバーにコッソリ教えてもらえばよかったと今でも悔しいです。
他のドライバーやフォークマンは「道具が積んであるのにこれじゃ積めるわけない」と同情してくれてましたが、次に行った時、配車マンが「ああこないだの積めなかった人ね」と強烈なイヤミをかましてくれました。
なんかその現場、「積み方を人に教わってはいけない」という馬鹿げたルールがあったので・・・。
この仕事してる人は、どこのことだか分かっちゃうかもね。

また、小さくコロコロで崩れやすいケースのものは、ずーっと棒積みするのではなく途中で「組んで」積む列を入れたほうがいいこともあります。

お仕事中のいすゞ大型ウイング

お仕事中のいすゞ大型ウイング。たまたまバラ積みの画像じゃないけど、この便結構な確率でバラのことがあった。

特殊なバラの積み込み、路線便
大型の路線便系、アパレルの積み込みはかなり難しい部類です・・・少なくともTAKAO的には。
これこそ落ちモノゲームのスキルがモノを言います(^^;)
ベルコンで流されてくる荷物は大きさも重さもバラバラなのがイレギュラーな順番でどんどん来ます。
それを隙間なく天井までビッシリ詰め込まなくてはならない上、モタモタしてるとベルコンの流れが止まって荷物がどんどんベルコンに溜まっていくのでものすごく急かされます。

軽くて小さいものは一旦よけておいて、重くて大きいものを下にして荷台に積んでいき、ごく小さいものや細長いものを隙間に詰める感じなのですが・・・後でどんなものが流れてくるか殆ど見当がつかないのが難しいところ。小さいものばっかり溜まってしまって、仕方なく積み上げ始めたら重いものが来ちゃったとか「あるある(泣)」。
しかも天井まで隙間なく、ケツまでビッシリ「勘弁してくださいよ(←昔、ダンプなどでどんどん積まれて過積載になるので、デッキにこう書いてるクルマも多かったようです)」というくらい積まないと出発させてくれません。ラッシング(積荷を固定するベルト)やコンパネも必要なく観音(扉)がちゃんと閉まるかどうか怪しいくらいまで積まされます。

その上チェーン店のアパレル雑貨などは店別にある程度分けて積まなくてはならないことも。

それから運賃につながる単位も独特で、ケースの大きさにより「何才」が幾つ、で運賃が決まるそうです。水屋(他の運送会社に仕事を斡旋する会社)さん通してだと、一定運賃でもらえますが。

これは普段やってないのにフリーチャーターの帰り荷とかでたまにやらされるとかなりしんどいです。
TAKAOはその昔アパレルでこういう積み方をする仕事をしてたことがありますが、地場なのに積み込みに時間かかってしかも夕方の一番混んでる時間に2便目3便目だったので殆ど寝る時間がありませんでした。

でも何度も言いますが落ちモノゲームが得意だったり空間認識能力がある人はすぐ慣れるかも知れません。
降ろす時はどんどんベルコンに流して行くだけだし大抵現場の人が手伝ってくれますから速攻で終わり、「わー仕事したぞ!」と空になった荷台を見たときの充実感はパレット仕事では得られないものがあります(^^)

降ろし、配達についての詳しいことはまた別記事で!(^^)