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カーズ3クロスロード / 新しい発見とレビュー&解説、サウンドトラックレビュー

☆サンダーホロウ・スピードウェイにて

ミスター・ドリッピーの恋
デモリッション・ダービーについては、先にアップした「カーズ3」のネタバレレビューで書きましたが・・・。
※それにしても、「サンダーホロウ」って入力しようと思ったら「三田ー掘ろう」になる変換には困ったもんだ。TAKAOん家の近所に三田って地名はありますけどね・・・掘ったらお宝でも出てくりゃいいですけど。

あの時TAKAOが気がつかなかったのは、ミスター・ドリッピー(散水タンクローリー)がミス・フリッターにホの字だったということです・・・。

大好きだぜ、ミス・フリッター!」っていうセリフが映画館で聞き取れませんでした。

ミス・フリッターを応援しながらコースに水を撒くミスター・ドリッピー

ミス・フリッターを応援しながらコースに水を撒くミスター・ドリッピー
©Disney/Pixar

このレース場で唯一人畜無害そうな彼はレーサーではなく、最初は鼻歌歌いながら仕事として水撒きをしています。
コースをドロドロにすることでスピードを出なくさせ、大事故を防ぐためです。
(映画では皆んな空高く吹っ飛んだり数台まとめて押されたりとハチャメチャでしたが、実際のデモリッション・ダービーはもっと低速の地味なぶつけ合いです)

そのミスター・ドリッピーが、ミス・フリッターが自分の看板に突っ込みぶっ倒れ最後にラミレスが残って走っていた時に、ミス・フリッターの身を案じて助けに行ってしまうんですよね。

横転直前のミスター・ドリッピー

横転直前のミスター・ドリッピー
©Disney/Pixar

愛の力は強し・・・かくて、ラミレスが走ってるとこを横切ろうとして、避けるために横転してしまったミスター・ドリッピーなのでした。

その後横転したミスター・ドリッピーのタンクから吹き出した水で「チェスター・ウィップルフィルター」の正体がバレてしまったのは分かりやすい結果でしたが。
※TAKAOは最近前歯も折ってしまって治療中で、ますますミス・フリッターに似てきたと娘に言われてるんですが(マックイーンのファンなのも似てるかも・・・天井までポスターとまではいきませんが、確かに家の中はカーズグッズやミニカーがあちこちに)、あんな彼女にベタボレの彼がいるとは羨ましい限りです。
ちなみに神経抜いてしまった歯ってのは本当に折れやすいです。ぶつけたり特別硬いもの食べたりした訳でもないのに、ある日突然自然に折れました。皆さまも歯の健康にはご注意を!


ラミレス勝利の顛末
ところで、このデモリッション・ダービーに参加したにもかかわらず、マックイーンもラミレスもボディにはヘコみひとつありません。
マックイーンはミス・フリッターの凶器でタイヤを1本ダメにしたものの、いかにダートでの身のこなしが軽かったかを後でスモーキーにいい意味で指摘されます。

映画上映中に書いた記事では泥でスタックしたラミレスを押して助けたのはマックイーンがタイヤをダメにした後と書いてますが、正確にはその前でした。すみません。
その時にミス・フリッターは横転するも凶器(丸ノコの刃)がマックイーンのタイヤハウスに挟まり…怒りに燃えマックイーンをターゲットにしたミス・フリッター、マックイーンは自らを奮い立たせて辛くも攻撃を避けます。ミス・フリッターは勢い余って看板に突っ込み、その時点で五体満足で走ってたのがラミレスだったというわけ。

ちなみにこのサンダーホロウの泥のリアルさは、ピクサーがオートミールを使って再現に挑戦したのだとか。
※オートミールをご存知なければちょっと解説…要するにイギリスやアメリカでは特に朝食やおやつとして定番のお粥用の麦あるいはすでにお粥にしたもののことを言います。

日本ではバッハが帽子かぶったようなオジサンの絵の箱に入って売ってるのをスーパーで見たことはないですか?
アメリカではあれを茹でてお粥にして、牛乳とバターとブラウンシュガーをぶっ掛けて食べるのです。
あと、クッキーの生地に入れたりして製菓材料として使っても美味しいのですが、当然ながらピクサーがモデルにしたオートミールはお粥にしたヤツでしょうね…(^_^;)
TAKAOの母はプレスリーの影響と米軍基地でのバイトのお陰でアメリカカブれだったので、朝食はオートミールやパンケーキ、フレンチトーストやピーナッツバターとバナナのサンドイッチ(プレスリーの好物)が多かったです。

クエーカー・オーツ・オートミール

日本で一番おなじみのオートミール

☆トーマスビルでの隠れた名場面

セクシーなオトナの魅力をまとったマックイーン
トーマスビル・スピードウェイに寄ることにしたマックイーン。
こんなことしてる暇あるの?」というラミレスの問いに、「こんな?あるよと答えるマックイーン役土田氏の吹き替えがロートーンの激甘ヴォイスで超セクシー。

トーマスビルに着いた2台

「こんな?あるよ」
©Disney/Pixar

先輩役になった今回のマックイーンですが、思えばこの他にもお兄さんらしさたっぷりの名演セリフがありました。
すごいですねこれ「よく出来ました」ダートじゃそうやるの!」「クルーズ前見ろ前!」とか、特に巧いな〜とTAKAOが感じたセリフです。
土田さんの名優ぶりが「坊や」と呼ばれがちだったマックイーンに大人の魅力を!
「ベッシーに話しかけちゃったよー!」の1作目の時より明らかにオトナっぽくなっています(笑)

尊敬に値する努力をしオトナになったマックイーンということもあってか、最後にトーマスビルの訓練で思ったような結果が出なかったマックイーンに腫れ物を触る気分でいたのか、マックは「坊や」呼ばわりをやめ「ボス」と呼ぶようになりました(^_^;)


コッターピンとは?
マックイーンとラミレスがスモーキーに出会い、連れて行ってもらったバーの店の名前が「コッターピン・バー」。

コッターピン・バーのネオン看板

コッターピン・バー
©Disney/Pixar

コッターピンというのはネジの緩み止めで色々使う場面のある部品ですが、女性が髪に使うアメピンのような形をしており、主に自動車ではエンジンのバルブ周りに使われるので知られている部品です。

一般的なコッターピン

一般的なコッターピン

スターリング社に展示してあったコレも多分コッター・ピン

画像が小さいですが、スターリング社に展示してあったコレも多分コッター・ピン
©Disney/Pixar

そういうネーミングまでがクルマ、クルマ、クルマ。カーズはそこがいい!本当にクルマ好きのツボをこんな細かいところでも突いてます。
エンジンをバラしたことのある人なら、ネタが分かってウケるはず。
※お年寄りが集まる場所だけに、緩み止めが必要ってことか!?(笑)


スイート・ティーのライヴ
さて、そのコッターピン・バーのライヴで”Glory Days”をソウルフルに歌う女性フォークリフトのスイート・ティー
彼女はかつてルイーズのクルーだったとのことで、今でもカラーリングがルイーズそっくりです。
ルイジもグイドも彼女の魅力にハマってしまったようですが、特にグイドは同じような年式であることもあり絶句のウルウル瞳で彼女のライヴステージを見つめています。カワイイですね〜。

スイート・ティーのライヴ

スイート・ティーのライヴ
©Disney/Pixar


バーで語られる、かつてのドックの活躍。
夏の夜の虫みたいにくっつくドラフティング(TAKAOの時代にはスリップストリームと言ってました)。
これが何かというと単に煽って相手にプレッシャーを与えるのではなく、相手が切り裂いた気流を利用するから自分は空気抵抗を受けずに済み、自分のポテンシャル以上に速く走れるというテクニックです。
クルマやレースが好きな人なら今更ながらの知識ですみません。

で、この他に「新人に壁ドン」はドックも喰らっており、そこで見せたのがラストでラミレスがこなした宙返り。

新人に壁ドンされ宙返り直前のドック

新人に壁ドンされ宙返り直前のドック
©Disney/Pixar

これはさすがに現実のレースでやったクルマはいないのでは?
1作目のマックイーンのバック走行同様にですね。
でも、NASCAR事情に忠実な「カーズ」シリーズですが、これくらい夢があってもいいと思います。
これに技の名前をつけるならば、「壁ドン返しムーンサルト」!?
※ああ・・・TAKAOのボキャブラリー貧困が露呈しました・・・(><)
横方向の宙返りは本来ならHorizontal Somersault(ホライゾナル・サマーサルト)と言うそうです。ムーンサルトはひねり入りで前後どっちかに2回転以上するヤツですよね。

なんにしろラミレスは彼らの会話やトレーニングを、一つも無駄にぜずモノにしていたということなんですね。
ドラフティングも、「そんなの必要ない」と言っていたマックイーンに対し、素直にやってみた結果ストームのケツに張り付くことが出来たわけです。
自分をトレーナーだと思い、変なプライドなくスポンジ状態でテクニックを吸収出来たのはラミレスの幸運の一つだったのかもしれません。

ところで、ルイーズはドックに恋慕の想いを抱いていたとか…(*^^*)
でも「ハドは速い女が嫌いなのよ」って言ってましたね。古風なドックらしく、女性は慎ましやかでか弱い方が好みだったんでしょうか。
ルイーズがナンバーを盗んだ逸話は、ラミレスが95番を着けて交代する伏線だったんですね。


ラミレス、スパーリングパートナーになる
トーマスビルでの特訓の際にはラミレスをマックイーンのライバルに見立てるため、簡単な改造を施します。
ここでも登場、黒いビニールテープ。
クレイジーエイトでのラミレスの優勝カップを補修するのにも使ったようなビニールテープでラミレスのボディにストームの柄になるよう貼り付けてありますが、グイドがやったのかな?
TAKAOは映画館で観た時はマッキーの太いので描いたのかと思いましたがどうやらビニールテープですね(^_^;)

グイドにマフラーも切り落としてもらい直管仕様に。
「ちょっと吹かしてみろ」と言われて空吹かしする時のラミレスの顔が、目をつぶっててもアイラインが効いていてカワイイです!

直管マフラーのラミレス

直管マフラーのラミレス
©Disney/Pixar

爆音仕様になって皆んな思わず引くくらいですが、そのあとの調子こいた演技に皆さんもっと引いた様子(笑)


暗い方が都合がいいことも…(*^^*)
トーマスビルで、スモーキー達から訓練を受けるマックイーンとラミレス。
その中で、夜の森をヘッドライトを切って勘で走る訓練をしますよね。
「森の中で?」というマックイーンの問いに、「暗い方が少しは都合がイイことも」と、艶っぽく語るドック世代の女性レーサー、ルイーズ・ナッシュ。
マックイーンがそれでも「?」なので、「あん、もう。いいわっ」と説明をやめてしまうので、余計になんか想像しちゃいますね(笑)

夜の森を走る訓練

暗い方が都合がいいことも・・・❤︎
©Disney/Pixar

そこにリバー・スコットが補足。
コッソリ酒を呑んでたんだよ!
ああ、そういうことか!というオチですが、このコッソリ酒呑んでたってのが微妙な話。

日本では飲酒運転の取り締まりが非常に厳しくなって久しいので、そっちを連想した方も多いと思いますが、それはアメリカも同じですので実はこれ厳密に言えば道交法違反の話じゃないのでは。
一応子ども向け映画なので、今後のことを考えると飲酒運転の意味合いではNGな気もします。
なので、歴史がらみの解釈であれば問題ないのかと・・・。

禁酒法が施行されていたかつてのアメリカ。
一般的に禁酒法が廃止されたのは1933年とありますが、全ての州が一気に今現在のように運転しないなら自由に呑んでいいとはならず、自治体単位で禁酒法が残った所もありました。

以下Wikiより引用

1907年に禁酒法を作ったミシシッピ州は1966年まで禁酒法を廃止せず、最後まで禁酒法が残る州となった。カンザス州では1987年まで、バーの様な屋内の中で酒類を提供することを許可せず、今日でも酒の販売を制限したり禁止する「ドライ」な郡や町が多数残っている。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ合衆国における禁酒法

その名残りで、密造した酒をいかに速く、警察を振り切って運べるかという目的でクルマの改造を始めたのがNASCARの起源であるという説もあります。
特にまだ禁酒法が廃止されていなかった地域を通るのに、捕まらないよう夜道を無灯火で走りながら運んでいたお酒をつまみ飲み(?)していたとも考えられます。さもなくば、「コッソリ酒を運んでたんだよ」では分かりにくいので「呑んでた」という言い回しに変えたとか・・・。
場所的にも、トーマスビルは「ミシシッピ川よりこっちであいつ(ドック)より速いヤツは居なかった」との話題もあり、最後まで禁酒法に厳しい地域だったのではと考えられます。
中でもジュニア・ムーンは1940年式フォードで、「ミッドナイト」のあだ名を持ち、夜の走りが得意だったという設定。NASCARの歴史の始まりに居合わせた彼のモデルは「ハードチャージャー(飛ばし屋)」の異名を持ったジュニア・ジョンソン(声も本人が担当)。
まさに密造酒運搬をやっていたとしてもおかしくないならず者を連想させる設定です。

以下Wikiより引用

NASCARの誕生

アマチュアの自動車レースである(さらにルーツを辿れば禁酒法時代に取り締まる警察車両から逃れるため、速い車を必要とした当時の “ならず者” に行き着くという説もある[1])。そして直接の発祥となったのはフロリダ州のデイトナ・ビーチにて互いの腕とマシンを競い合うため、各地の実力者達が集って催されたストックカー・レースであった。やがて競技ルールの平定が求められるようになり、1947年に同地で全米自動車競争協会(NASCAR)が発足。翌年には早速公式レースが開催され、数日後には同協会の法人化への手続きも完了して、その後は同地域を中心に競技が行われ続けた。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/NASCAR

そんなわけで、「コッソリ酒を・・・」は、密造酒絡みの思い出だったのでは?

☆ドックから51番を引き継いだラミレス
51番は、ドックのゼッケン。
ひねりのないお話だと、カラーリングをドック仕様にしたのですから51番はマックイーンが着け、ラスティーズの看板ナンバーである95番は買収したダイナコ直属のラミレスが着けるという顛末になりそうですが、そこを敢えてドックの51番をラミレスに継がせるあたり、こだわりが感じられます。
マックイーンはアイデンティティの一つである95番を継続している点から考えても、やはり4作目は期待濃厚です。

それにしても、ラミレスの黄色を生かして濃いめのメタリックブルーを差し色にフェンダーにダイナコ石油のトレードマークである恐竜をデザインした新しいダイナコデザインは今までマックイーンやチックが見たデイドリームではない、女性らしい美しさを生かしたものが新たに考案されたのでしょう。

ラミレスのダイナコカラー

ラミレスのダイナコカラー
©Disney/Pixar

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