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カーズ3クロスロード / 新しい発見とレビュー&解説、サウンドトラックレビュー

待ちに待った「カーズ3(邦題・クロスロード)のディスク版が発売開始されましたね。

もう待ちきれず、予約開始になってすぐ滅多に使わないAmazonお急ぎ便で注文してたのがやっと届き、早速自宅で改めて鑑賞致しました。

映画館で観たカーズ3のネタバレレビュー&解説は既に記事をアップしたのですが、皆さんの手に入る状態になったところで、新しい発見があり(すみません、映画館での記憶なんで間違いもありましたし)ぜひとも見どころとして意識しながら鑑賞して頂きたく追加記事を書くことに致しました(^^)

※台詞については吹替と英語版のニュアンスのいいとこ取りで書いてますので一字一句正確なとこばかりではありませんが悪しからず。

目次

☆マックイーンの盟友たち
☆マックイーンの事故
☆2台の億万長者
☆サンダーホロウ・スピードウェイにて
☆トーマスビルでの隠れた名場面
☆エンドロール
☆サントラ盤レビュー

☆マックイーンの盟友たち

初めの見どころはと言うと…まず2作目でF1スタイルのフランチェスコ・べルヌーイと接戦することでマックイーンの全盛期が描かれていますが、今回も初頭では大変楽しそうに走るマックイーンが描かれています。
ライバルのキャルボビーも楽しい友人でもあり、マックイーンが友人を作ることに慣れたという人間性の成長も表されていますね。
そしてスーパースターのマックイーンでもキャルに負けることもあるというリアルさも描かれている辺り、単なるヒーローものではないリアリテイを醸しています。

マックイーンとキャルの接戦

マックイーンとキャルの接戦
©Disney/Pixar

難しい話は抜きにして、改めて観てもキャルとボビーのキャラが非常にお茶目でカワイイですね!


キャル・ウェザース
キャルはレースは上手だけど本来真面目で温厚な性格で、気の利いた返しが出来ずどこか抜けてるとこがあります。からかわれても一生懸命おうむ返しに言い返すだけで、日本語吹替では「繰り返してるだけじゃないか」と、ボビーはおろかクルーチーフになったキングにまで突っ込まれています(笑)
レースに勝ってもタイヤを膨らませられるイタズラを仕掛けられるのはエンドロールでのラミレス勝利時の伏線かも?その時も、あーもう好きにすれば!的なリアクションでした(笑)

イタズラを仕掛けられるキャル

イタズラを仕掛けられるキャル
©Disney/Pixar

「まだここにいるんですけど」が口癖なのも自己主張が強くなく温和な性格なのが見て取れます。
※TAKAOはそんなキャルが大好きで、気がついたらレース場面で「キャルがんばれ〜」言ってました(^_^;)


ボビー・スウィフト
一方ボビーはイタズラ好き。
マックイーンがインタビューで殊勝にもライバルたちを尊敬していると話してる最中に通りざま全身泡だらけになるほどのスプレーと紙吹雪をぶっかけ(彼なりのお祝い)、マックイーンも覚えてろよ的なことを言いますが、次のレースでも普通に喋る仲。

ボビーのイタズラ

ボビーのイタズラでカップケーキになったマックイーン
©Disney/Pixar

彼らがライバルとして好敵手であり盟友として楽しく走っていたことが伺えます。


ジャクソン・ストーム
そこへ登場したストームは鼻持ちならない生意気さでマックイーンを挑発。
でも、よくよく考えたら自信家ではあるけどチックみたいに下品に喋り続けではありません。
多分デビュー当時のマックイーンよりも、クルーもちゃんと大事にしています。
しかしながらこの頃はその若手たちが皆まだスピードばかりあって経験が浅く、スポーツマンシップを知らない子たちだったんですね。勝てばいいという価値観しかなかったというか。
イッキに入れ替わりましたから、余計にそんな感じ。
レース場の雰囲気全体が無機質になってしまった印象がうまく描けていると思います。

でも、マックイーンの反応は血気盛んに「喧嘩売ってんのかコノヤロー」ではなく、自分の走りへの疑いだったのでした。
この辺が、元来の育ちの良さと人間性の成熟を表しています。
だからこそあまりのストームの無礼さに唖然としてしまった感も。


世代交代の場面では、キャルはマックイーンに「一緒に走れて楽しかったよ」と言いながら引退(ここで泣ける)、ボビーに至ってはマックイーンは挨拶も出来ないままいつのまにか若手のダニー(ダニエル)に取って代わられた現実を見るばかり。
それにしてもダイナコのレーサーとして、キャルの後継はラミレスまで間がありましたよね?テックス氏は口ではマックイーンを未だに冗談半分で誘致しつつも、無理矢理新手に交代させることはせずキャルの気持ちを尊重してくれたのですね。

引退を決めたキャル

引退を決めたキャル
©Disney/Pixar

☆マックイーンの事故

マックイーンのクラッシュの原因
CM、トレーラーなどであまりにも有名なマックイーンのクラッシュシーン。
ストームに勝とうと躍起になるあまり、グイドのタイヤ交換を急がせたのがいけなかったのか、おそらくタイヤの空気圧が足りなかったのではと・・・。
事故直前のマックイーンのタイヤは、いわゆる「スタンディングウェーブ現象」が起きています。

スタンディングウェーブ現象

スタンディングウェーブ現象
©Disney/Pixar

免許をお持ちの方なら教習所で習ったと思いますが、空気圧の足りないタイヤでスピードを出すと、タイヤが波打つ現象です。これが原因でバースト、バランスを失ったマックイーンは壁にぶつかり横転してコース上を滑り宙に舞い、落下してからも何回転も転げまわります。
ストームに勝てなかったとしても、せめてタイヤさえしっかり着けていればクラッシュは防げたかもしれないのです。
※普段クルマにお乗りの皆様も、タイヤの空気圧には注意してくださいね。

そもそも、ストームが現れる前のマックイーンはラジエータースプリングスのウィリー山ダートコースで196マイルの数字を叩き出していました。

マックイーンのスピード、196マイル

マックイーンのスピード、196マイル
©Disney/Pixar

それがシュミレーターやラミレスの計測では180マイル台に落ちています。
若手がより速いというだけではなく、やはり映画の中であってもクルマの劣化は避けられないということでしょうか。
スモーキーに「もう若くない、認めろ」と言われても仕方なかったんですよね・・・。


ドックのクラッシュ
ボディを直してドックのガレージに引きこもっている場面では、ドックのクラッシュシーンも見られます。

ドックのクラッシュ

ドックのクラッシュ
©Disney/Pixar

場所はファイアーボール・ビーチでしょうね。
このレースのフィルムにスモーキールイーズ・ナッシュリバー・スコットジュニア・ムーンの姿も。
トップを取ったはいいが、海岸線側のストレートでマックイーンと同じように自らバランスを失い横転、救急車やレスキューが集まりレースはストップ。煙を上げ足廻りは歪み、タイヤはハの字をかいてボロボロになったドック…。

※それにしても、同程度の事故だったように見えるキングの時は、何故レスキューがすぐに来なかったんでしょうか?押して走れるくらいでしたし後続車も居なかったためでしょうか。
こんなこと突っ込んでたら、最高の感動シーンに繋がらないですよね、すみません。

☆2台の億万長者

この映画ではビジネスの厳しさも描かれ、マックイーンの岐路とその先の成長が縦糸だとするとレース業界とそのビジネスの顛末が横糸になっています。
移ろいゆく業界、マックイーンが所属するラスティーズは資本力のあるスターリング社に買収され…そして最後のどんでん返しに、さらに大きなスポンサーとしてダイナコ石油にスターリング社が買収されマックイーンもラミレスも楽しく働ける環境に落ち着いたというハッピーエンド仕立ての横糸です。


スターリング氏の正体
正体っていうと化けてる悪役みたいですが、まぁそれに近いものはあるかも…。
マックイーンのためにドックが走ったレース場の砂や彼らの写真を展示して有頂天にさせたのはいいが、はっきり言ってスターリング氏はレースやレーサーが好きなのではないのです。
マックイーンのファンだと自称してるのも、なんだか怪しい。にわかファンの匂いがプンプンします。
人気者をビジネスに利用するための誘致作戦であって、ラスティーズの買収も単なる利害一致と思われます。
一応大会社の経営者ですから先見の明もあったでしょうし、最初からマックイーンを自社レーサーにするつもりはなくブランドとして買った可能性が高いですね。

それがはっきりするのが、マックイーンのトレーニングの様子を見る彼の冷ややかな目。
シュミレーターを壊す前も、ラミレスの言うことを聞いて不本意ながら地味なメニューをこなしている時から、そういう目でマックイーンを見ていますよね。

スターリング氏の冷ややかな視線

スターリング氏の冷ややかな視線
©Disney/Pixar

シュミレーターに乗って思い通りに走れない様を見ているスターリング氏の反応はラミレスも気づいていて、決定的な失敗を見られないよう懸命にアドバイスし練習してからもう一度やり直そう」と言うのですが、結局言うことを聞かず高額設備をブッ壊して社屋全体が停電するほどのダメージを与えてしまいます。

その後マックイーンはスターリング氏に呼ばれ社長室(?)に呼ばれ入り口で待たされます。字幕なしだとよく聞こえないのですが中ではラミレスが一生懸命スターリング氏にマックイーンの弁明をしている様子。
それが終わってマックイーンが入ると、スターリング氏はにこやかに彼を迎えます。設備を壊されたことへの注意喚起より、マックイーンというブランドが傷つくのを恐れレースを辞めさせる説得をするための笑顔です。

確かに、試作品ないしはラベルを作り変えただけかも知れませんが、あれだけの商品をマックイーンブランドとして作ってしまったんですからスターリング氏も簡単に譲る訳にはいきません。これ以上レースをしたいなど彼にとってはマックイーンのワガママでしかないのです。

それでも食い下がるマックイーン。
でもタイヤを泥だらけにしてリアルな練習をしなければ…というマックイーンの意見など、腹の中ではさっぱり理解出来てない。
結局、フロリダ500がラストワンチャンスということになりますが、彼にとってはこの時点でマックイーンは勝てないというのも計算した上での取引でしかなかったでしょう。OKした時の口元の表情がそれを物語っている気がします。

スターリング氏の含み笑い

スターリング氏の含み笑い
©Disney/Pixar

でも、スターリング氏はビジネスには厳しいけれどまるっきりの悪役ではないとTAKAOは考えています。
最後にラミレスが勝った時の変わり身の早さ、マックイーンには予定通り営業を…というところで情の無さと金の亡者ぶりが露呈しますが、かと言って誰かを憎むような悪意があった訳でもなく、本当に単にビジネスの鬼だったというだけ。
メーターには「あんた嫌な奴だね」と言われてますが。


マックイーンの真のファン、テックス氏の器の大きさ
ここでダイナコのテックス氏が登場し買収の相談をされながら去って行くスターリング氏な訳ですが、テックス氏はやっぱり真の億万長者に相応しく寛容で、そして自らがレースを愛しているのが改めて分かります。
1作目でもレースの結果に感動し、引き抜きを蹴ったマックイーンなのに「何か私に出来ることがあれば…」とさえ言ってくれてます。これでメーターがヘリに乗れたのが1作目のハッピーエンド・シーンですね。

かくてテックス氏は大金を積んでスターリング社を買収後、ラジエータースプリングスでのラミレスのダートトレーニングにも現れ、大社長であることを鼻にかけず豪快な笑顔を見せてくれます。
テックス氏こそ、レースの、そしてマックイーンの真のファンだと言えるでしょう。
※あ、こんな風に書くとまたキャルに「ここに居るんですけど」って言われそうだな(^_^;)

スターリング社を買収したテックス氏

真の億万長者は懐が広い!
©Disney/Pixar

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