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カーズ 処女作 おさらい!詳細ネタバレレビュー&見どころ解説

中盤のあらすじと見どころその2

☆ The Star-Spangled Banner
翌朝、ラジエータースプリングスの毎朝の儀式になってるとおぼしきサージとフィルモアの漫才が。
サージが星条旗を庭のポールに高く上げながら朝から迷惑千万で有名な米軍の起床ラッパを鳴らしていると、そこへジミヘンThe Star-Spangled Banner(アメリカ国歌、星条旗の意。ジミヘンバージョンはWoodstockでプレイされアメリカの国内情勢や若者の問題について当時不安定だったことを表しており、壊れた国歌とも呼ばれた)のノイジーなギターソロがいきなり被ります。
貴様、その不謹慎な音楽を止めんか!」とサージが怒鳴りつけると、
フキンシンじゃないよ、ジミヘンだよ〜」と、お隣のフィルモア。

サージとフィルモアの愛国心漫才

サージとフィルモアの愛国心漫才
©Disney / Pixar

☆悪夢
まだ夢うつつのマックイーンはその騒音にうなされてか、ピストンカップでフランクに追い上げられキングはコースから離脱、チックは追いつかれて一瞬で粉々に、結局なんとフランクが優勝という悪夢を…。フランクはダイナコカラーのミアとティアに熱いキッスをもらって「ウモー!!」と勝利の雄叫び。2位のマックイーンはトラクター達にベロンベロン舐められ…。

コージー・コーンの目覚まし時計

コージー・コーンの目覚まし時計
©Disney / Pixar

そこで目覚ましが鳴り(このコージー・コーン型の目覚まし時計すっごくカワイイですよね!鳩時計みたいにコーンからクルマが出たり入ったりして。これ、目覚まし時計としては機能しないけどオモチャとしては限定品であるようです)、悪夢によってピストンカップへの焦りが増したマックイーン、慌ててドックのところに今日の分のガソリンをもらおうと行ってみると、シェリフがリフトに上げられて排ガスのテスト中。
フローのカフェで待ってろ、ほら出てけ!」とドックに言われシェリフにまで「朝からエッチなヤツだ」と罵倒され出て行くも、クサクサしたマックイーンは「3日も前から出て行こうとしてるよ!」と言いながら道端の空き缶に八つ当たり。
ところが蹴っ飛ばした空き缶がドックのガレージに飛び込んでしまい、ドンガラガッチャン…マックイーンは、やってもうた…と仕方なしにドックのガレージを片付けに入ります。
※片付けに戻る良識があるんですから、やはりマックイーンはそこそこいい躾を受けて育ったと言えるでしょう。マックイーンの出自の謎について、TAKAOなりの解釈もあります。カーズ4作目の予想記事内です。ご興味があればご覧くださいね。

☆ドックの正体
ガレージに入って、工具立てになってたりその辺にぶん投げてあったりする埃まみれのピストンカップの優勝カップが3つもあるのを見つけ、マックイーンはドックが歴史に名高い伝説のレーサー、ハドソン・ホーネットだったと知ります(当時のNASCARでも有名だった実在車)。

優勝カップを見つけたマックイーン

優勝カップを見つけたマックイーン
©Disney / Pixar

「あしたのためにその1」を破り捨てたくせに、マックイーンは手の平を返したようにドックに懐き、褒めちぎって「いろいろ教えてよ!」と頼みますが「教えようとしたろ」。そりゃそうだ。

マックイーンはフローのカフェにすっ飛んで行って、みんなにドックが有名なレーサーだったことを話しますが、誰1人として信じてくれずむしろからかわれ。
「ピストンカップ3回も優勝」を聞き間違え、メーターが飲みかけのオイルを吹いて「ピストル買ったサンタ!?」ってのが日本語版では笑えますね〜(^^)

☆サリーとランデブー
サリーはそんなマックイーンに、ベッシー引き1日分以上の燃料を。シェリフに信用ならんと言われますが、「私は、信じる」と、マックイーンをドライブに誘います。
一瞬もと来た道を振り返るマックイーン、赤灯を回すシェリフ。
でも、マックイーンはサリーについて裁判所方面の道からラジエータースプリングスのハイライトへ。

緑に囲まれたワインディング、泥や枯葉を被り歯は虫だらけになりながらも、マックイーンは初めての経験に何気に楽しそう。

歯が虫まみれになったドライブ中のマックイーン

歯が虫まみれになったドライブ中のマックイーン
©Disney / Pixar

そして…とある洞門を潜ると、膨大な水量の滝とその河に掛かった橋。そしてその橋をゆったりと渡るサリーの姿。その美しい景観はマックイーンの目に焼き付きました。

橋を渡るサリー

橋を渡るサリー
©Disney / Pixar

サリーはかつてルート66で1番人気があったというホテル「ホイール・ウェル」にマックイーンを案内し、廃墟と化したそこが賑わっていた頃をイメージしながら、マックイーンに尋ねられるまま自分がここへ居着いたいきさつを話します。

ニューヨークでバリバリ弁護士として多忙にしていたけれど、幸せはそこにはなかったと。そしてあてもなく走ってラジエータースプリングス周辺でマシントラブル、ドックが修理をしフローが泊めてくれたんだそう。
そして、都会の弁護士に戻らず町興しをしようと決めたのは、「恋に堕ちたから…」。

※マックイーンが不満そうに「コルベット?」と尋ねているところをみると、やっぱりアメリカで最もセクシーでイケメンなクルマの代表はコルベットなんですね。
同時に、マックイーンコルベット説もありましたがその可能性も無くなりました(^_^;)

サリーが恋に堕ちたのは、そこから眺めるラジエータースプリングスの全貌でした。
キャブレターキャニオンと呼ばれる谷は、ドックより古くリジーよりは新しい年式のクルマのフロント周りのような形で対になって向かい合っています。

ラジエータースプリングス周辺の景観

ラジエータースプリングス周辺の景観
©Disney / Pixar

※うわぁ地形までクルマの世界はやっぱりクルマなんだ!なんちゅうもんを見せてくれたんや…なんちゅうもんを…(by 『美味しんぼ』京極氏の名ゼリフ、景色に感動バージョン)。
本当にピクサーのこだわりは凄いです。
そして、ラジエータースプリングスのシンボルで、毎朝サージの家とフィルモアの家のバックに映る山も、頂上がラジエーター・キャップの形なのがこのアングルだとハッキリ分かります。

高速道路は波のように連なる尾根を切り裂いて真っ直ぐに通り、日本で言うと新東名高速も東海道新幹線も、トンネル方式とはいえこれに近い感じで作ってあるんだろうなあ…と。

そして回想と言うか、サリーの想像なのか…栄えていた頃のラジエータースプリングス、40号バイパス(高速道路)が出来てもっと活気がつくと思ったら訪れるお客さんは減り、わざわざバイパスを降りて立ち寄る人は殆ど居なくなり…町がどんどん寂れていく様が切ないです。
日本でも、理由は高速道路等に限らず、寂れた観光地はたくさんありますよね。

バイパスのため逆に寂れたラジエータースプリングス

バイパスが出来たのに客離れ・・・。
©Disney / Pixar

☆テクニック健在のドック、隠居の理由
さて、2台がドライブから帰ってくるなり、転がされたトラクター達が集団でリベンジに!
町の中はシッチャカメッチャカ。メーターが常習犯なのはシェリフもわかってるみたい(笑)
皆んなでトラクターを牧場に帰らせるのにあの手この手で追ってるとき、マックイーンも1台はぐれた子(ちょっと子牛っぽい)を追いかけて例のダートコースの方まで来てしまいます。
そこでマックイーンがコッソリ見たものは…。

レーシングタイヤを履いたドックが、バンクを華麗に走り抜け、コーナーで土埃を巻き上げながら見事な総輪ドリフトを見せて走る姿!
ムチャクチャにカッコいいです。

華麗なドリフトを見せるドック

華麗なドリフトを見せるドック
©Disney / Pixar

豪雪地帯で農家のお爺ちゃんの軽トラがスーパードリフトテクニック持ってるのを見たようなギャップの衝撃もあるけど、もちろんドックはれっきとした元レーサーですからもっとカッコいいです。
おそらくこれを見たことによって、飲み込みの早いマックイーンですから言葉では理解出来なかったカウンターの当て方がモノにできたんでしょう。

マックイーンに見られたと気づいた瞬間、ドックは逃げるように自分のガレージへと戻ってしまいます。

マックイーンはドックを追いかけて「スゴイよ!」と褒めちぎりますが、ドックは迷惑だと言わんばかりにいつにも増して不機嫌。

ここからがちょっと複雑な話。

なんで全盛期に辞めちゃったの?というマックイーンの問いに、「好きで辞めたと思うか」と、1954年に大クラッシュした時の新聞記事を見せます。

ドック大事故の新聞記事

ドック大事故の新聞記事
©Disney / Pixar

修理が終わってレースに戻れると思ったら、業界はもう若手レーサーに夢中でアンタは終わったと言われたと…オレはまだ走れたのに、チャンスを与えられなかった。それ(新聞記事)を飾ってあるのは、2度と戻ろうと思わんようにだ。しかしそっちからノコノコやって来るとは思わなかった
ドックには業界の冷たさに泣かされた辛い過去があり、自分はまだ走ることが好きなのにレース業界とは一切手を切ることにして、若手レーサーを憎むほどに業界不信で居続けたため素性を隠していたのです。
でも僕は奴らとは違うよ!というマックイーンの主張に対し、
「じゃあ自分以外の誰かのために何かしたことはあるか?1度でもあるならさっきの言葉は取り消す。どうだ、無いだろ」。
マックイーンを嫌う理由も、そこにあったようです。
「ここの連中は皆んないいやつだ、思いやりに溢れてる。信用できんヤツに振り回されたら可哀想だ」
そんなドックに直接の反論は出来ないものの、
アンタはどうなんだよ。長いこと皆んなと居るのに、正体も教えないで。自分のことしか考えてないのはそっちだ!」と、マックイーン。
ズバリ痛いところを突かれたドックは「さっさと道を直して出ていけ」と、イライラしながらどこかへ行ってしまいました。

☆レッド再び号泣
翌朝、またもサージの起床ラッパとフィルモアのジミヘンで朝が告げられ、マックイーンに課された道路の修繕は全て終わっていました。
ところがマックイーンが居ません。
皆んなは、彼がピストンカップピストンカップと散々騒いでいたので道路を直し終わって速攻でカリフォルニアに向けて去ってしまったんだと思ったようで、いつの間にか町のみんなに溶け込み愛されていたマックイーンが居なくなったことをそれぞれの表現で悲しみます。
サージは「まぁ、レースに間に合って良かったんじゃないか」。
シェリフはグスングスン男泣き。ラモーンのツッコミに「コレは嬉し泣きだ!四六時中見張らなくても良くなったからな!あーよかったよかった!」と強がり。
レッドは今回はマックイーンが居なくなってしまったことで号泣、またしてもタイヤの山を崩し引っ込んでしまいます。

レッド毎度の号泣

レッド毎度の号泣
©Disney / Pixar

「レッドはどうしたの?」
と、マックイーン登場。
寝ボケているメーターは、本人を前にして「レースに出るんだって言って、お前が居なくなっちゃっただろ。ほら、でっかいスポンサーがついてヘリコプター乗り回すんだって言ってたじゃない」…。
この時の間のメーターのクチャクチャは何でしょうかね?起き抜けだからオイルよだれでも溜まってたのかしら?
しばらくして、メーターもやっと気付いて「サヨナラ言わずに出て行くわけないと思ってたよ〜!」と、嬉しそう。

☆町おこし
シェリフがカリフォルニアまで間に合うよう職務権限で先導してやると申し出てくれたけれど、「まだ、行けないんだ…僕のこの、タイヤじゃ。カリフォルニアまで持たないから。ルイジの店、何時オープンかなあ?
ルイジ、マックイーンがお客さんになってくれてすごく嬉しそう!
ルイジはありきたりなブラックウォールタイヤを勧めず、ホワイトウォールタイヤを超プッシュ。

ルイジのタイヤショップにて

ルイジのタイヤショップにて
©Disney / Pixar

ここでグイドのタイヤ交換作業のプロぶりが発揮されます。

他にも、マックイーンはレースに備えるのを理由に町のみんなの商売を助けます。
フィルモアの店でオーガニック燃料を買ったり、サージの店で暗視カメラを買ったり(レースでは使いようがありませんが)、リジーのお店ではステッカーをバンバン貼られ、ラモーンにはキャンディレッドのコルベットライクなスタイルにオールペンしてもらいます。塗装の経験のある人だと、マスキングテープなどの養生の丁寧さ、グラデの塗り方などがリアルなのに気がつくはず。

なんだかんだで夜が近づき、日の暮れた町でラジエータースプリングスに似合ったブランドニューなマックイーンをサリーの前にみんなが紹介。
サ「あなた町じゅうのみんなを助けてくれたのね」
マ「まだ一人残ってる」と、サリーへのサプライズを
「ねえ、暗くなってきたよ?」とマックイーンがわざと大声で言うとリジー、聞き直した挙句「ああ言われたらどうするんだっけ」。
レッドが「自分がやったほうが早い」とばかりに瞬速でラジオのスイッチをベンっ。

ラジオのスイッチを押すレッド

レッドって意外と動きが速い
©Disney / Pixar

ラジオからはオールデイズな曲が流れ、町のネオンが全部点灯するように直してありました。
町のみんなも大喜びでゆっくり音楽に乗りながら新しい道路をお散歩。
この時のみんなのボディに映り込むネオンがとってもリアルで、ラモーンやフローはもちろんシェリフやレッドも美しい!
黄色点滅しかしなかった信号も、トラクターたちが通るためにかちゃんと青、黄、赤、と作動しています。

サリーとマックイーンがいい雰囲気でランデブー出来そうな時に、珍しく機嫌のいいリジーが瞬殺で邪魔に入り、マックイーンを連れて行ってしまいます。そして自分とスタンレーの恋の思い出を・・・リジー曰く、デートを何度も断ったのに「スタンレーったら2気筒のくせにしぶとくてね」、と。
実はこの後に製作された「カーズトゥーン / タイムトラベル・メーター」では、リジーの方もスタンレーに一目惚れだったようですけど。
一度でYESと言わないのは昔の女性のたしなみでしょうね。

ああスタンレー、これを見せてあげたかったわ・・・。」と、スタンレー像のそばに寄り添うリジー。ふたりで作ってきた町ですものね、感慨深さもひとしおでしょう。

代わりにメーターがサリーを誘い、お得意のフックでマックイーンとサリーをくっつけました。

マックイーンとサリー

©Disney/Pixar

そしてラブラブになった2台・・・ごちそうさま、と言いたいところですが、ここに人海戦術的であり暴力的とさえ言えるマスコミの邪魔が・・・。
大勢のお客さんと思ったのもつかの間、彼らはマックイーンにしか用がないマスコミです。
マックイーン発見、マックイーン発見!
ヘリは飛ぶわカメラとマイクを持った報道陣は押し寄せるわ、サリーとマックイーンは報道陣のクルマ波に押されて離れ離れに。
そんな中トレーラーのマックもマスコミを蹴散らして到着、エージェントのハーブが早くカリフォルニアに向かうよう急かします。

サリーに愛の告白と感謝の気持ちを伝えたかったマックイーン、それも言えずにレースに向かうことに。
夢が叶うといいわね・・・
サリーはこの上なく寂しそうです。

女性記者の一人がドックを見つけて、「連絡ありがとう」と。
サ「ドックが呼んだの!?」
ド「みんなのためにはこれでいい」
サ「みんなのため?自分のためでしょ」
サリーは冷ややかにドックに怒りをぶつけます。

この言葉の意味は、マックイーンがドックに言った言葉と同じ意味合いでしょう。

町のみんなも一気にテンションが下がってネオンを消し、自宅に戻ってしまいます。

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