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カーズ 処女作 おさらい!詳細ネタバレレビュー&見どころ解説

中盤のあらすじと見どころその1

道路を壊して住民の店なども損壊したマックイーンは町の裁判で道路補修の刑に。
毎日その日の分だけガソリンをもらい、裁判所前から町の道の終わりまで、ロードローラーのベッシーを引いてアスファルトを敷き直すことに。
5日かかる工程を手抜き工事で1日で終わらせるもやり直しを命じられ、急いでいるマックイーンは憮然とした態度。で、この町の裁判官・ドック(1951年式ハドソン・ホーネット)の提案で彼とダートコースでの勝負をし、勝ったら釈放という話になります。
ところがマックイーンはダートをまともに走れず、ドックの思う壺。

しかし道路補修を丁寧にやり直すと、町のみんなに感謝されるようになります。
メーター(シボレーC3100ベースのレッカー車)とも面白い遊びをしたり、マックイーンは素直に言うことを聞きませんがドックに走り方を教わったり。
そのうちにドックがかつて有名なレーサー、ハドソン・ホーネットだったと気付きます。町のみんなは知らない様子。
サリー(どノーマルの2002年式ポルシェカレラ911)にドライブに誘われラジエータースプリングスの素晴らしい景観に感動するとともに、ドックがコースを走る様子を見てさらに感銘を受け、ドックの心情を知ることになりながらも口論になります。
マックイーンはその会話の中で町の住民のために何かしなくてはと思い、綺麗に道路の補修を終わらせ最終戦の準備やサリーへのサプライズに町のみんなの商売を助けネオンも直します。
そこへマックイーンの居場所を嗅ぎつけたマスコミが押し寄せ、サリーに愛の告白も出来ずレース場に無理やり引っ張られて行ったのでした。

☆裁判と懲役
その頃目が覚めたマックイーンはタイヤ留めを嵌められフェンスに囲まれた部品置き場ヤードのような所に閉じ込められ、陽気で単純な性格のメーターを利用して脱出を試みます。
マックイーンはイレギュラーに弱いものの、小賢しい悪知恵は回るようです。
そこへシェリフが来て裁判所にレッカーするよう指示します。

裁判所では町のみんながブーブー怒りまくり。
マックイーンに弁護士がいないので、メーターが自ら彼の弁護を買って出ます。メーターの誰にでも分け隔てなくフランクな性格は素晴らしいものがあります。

そこへ登場、被告の顔を見るまで厳しい刑をこれでもかと喋り続けながら回転するリフトに乗り判事席につくドック。

画面の前を通り過ぎるドックのボディは一見綺麗な塗装ですが若干の砂埃もかぶっている様子なのがリアルです(この裁判所のシーンでは、埃まみれになった上に鉄条網でついたマックイーンのフェンダーのキズも再現されていて芸が細かい)!

マックイーンのフェンダー傷

マックイーンのフェンダー傷
©Disney / Pixar

愛想笑いをするマックイーンを見た瞬間、ドックは先ほどの発言を翻し、あっけない判決を。
コイツを町の外につまみ出せ。オレの法廷が穢れる。これにて閉廷

釈放されると分かったマックイーンはいつもの自信過剰でナルシな調子に戻ったみたい。
弁護士のサリーが遅れて登場、その美しさにマックイーンは彼女を口説き始めますが、彼女はマックイーンの弁護士ではなく町側の弁護士で、道路の補修をやらせるべきと主張。
どうやら住民の誰も以上に町興しに熱心な様子がここで分かります。

ドックはレーシングカーなんぞロクなもんじゃないと反対しますが結局、マックイーンはベッシー(自走出来ないためか顔や人格はナシ。アスファルトロードローラー)を引いて道路の補修をすることに。

ここでのメーターの天然ぶりが見事に可笑しいです。
ドックの指示でマックイーンをベッシーに繋ごうとしますが、繋ぐ前に先にタイヤ留めを外したので、マックイーンは瞬足でランナウェイ。
手順の間違いに気づいてその後ろ姿を見送るメーターのクレーンがシオシオ…と下がっていくのがおかし過ぎ。

マックイーンを逃してしまったメーター

メーター、やってもうた・・・。
©Disney / Pixar

ところで意気揚々と逃げ出したマックイーンですが、気絶していた間に燃料を抜かれていたため町を出たあたりでガス欠。仕方なく戻るハメに。
こんなところで油を売ってるヒマはないんだとばかりに住民がせっかく声をかけてくれてもろくな返事もせずブツブツ文句を言いながらベッシーを引いていると、リジーの店のラジオからチックが会場に1番乗りしたとの情報が…。
かつて自分が、キングの助言をうわの空で聞きながら見たダイナコの白昼夢を今度はチックが見てるかと思うと…それを聞いて焦ったマックイーン、メーターがあっけにとられるほどの速さでベッシーを引き始めます。

チックのダイナコ・デイドリーム

チックのダイナコ・デイドリーム
©Disney / Pixar

この間、出てくるのがミニーバンの夫婦。
どうやら道に迷って高速のインターを探している様子。
お客さんが来た!と、町の皆んなは大喜びで自分の店の宣伝をしますが、ご主人のバンはどこにでも居そうな普通の頑固な男性でありきたりに決まった旅行しかしたがらないタイプ。カーナビがあるからとか用はないのでとか言って住民を無視。
マックイーンも声をかけて助けてもらおうとするも、この2台には理解不能…逃げるように去られてしまいました。この時のミニーとバンが目が点状態で固まってハザードをたく姿が笑えます。

ミニー&バン夫婦

ミニー&バン夫婦
©Disney / Pixar

エンドロール後に彼らの数日後の状態が描かれてますが、ご主人半分トチ狂っています…。
でも、2〜3作目では道を覚えて旅行に来たのか帰れなくて居ついてしまったのか、住民と一緒に普通に登場しますね。

ところで、やっつけ仕事で1日でアスファルトを敷いたマックイーンの作った道路はボッコボコのガッタガタ。
振動でメーターの残り少ない部品が緩んで落ちてしまうほど。
おまけに「この町に合ってるだろ」と余計な一言を…レッドは傷ついて号泣しながら隠れてしまうし、サリーも激怒。
「全然なってない。全部やり直し」
「進撃の巨人」のリヴァイ兵長の如くやり直しを命令するドック。
カリフォルニアに行こうと焦っているマックイーンは断固拒否!

やっつけ仕事の舗装

やっつけ仕事の舗装
©Disney / Pixar

☆明日のためにその1
ここでドックとマックイーンはレースをするという展開に。
マックイーンが勝ったら道路は直さず釈放という条件。
でも、ドックは町中では30km/hも出したことないというし、1950年代初頭に生産されたクルマです。住民の誰もが、マックイーンも含めて「そんなの絶対ドックが勝てっこない」と思うのですが…。

ラジエータースプリングスには、転がり草とサボテンの生える砂地にバンク角のきついダートコースが。
マックイーンはやる気満々で「蝶のように舞い、蜂のように刺す!」と、かつてのプロボクサー、モハメド・アリ気取り。
ルイジがスタートの旗を振ってマックイーンが自信たっぷりにダッシュでスタートしても、ドックは止まったまま。やっと走り出したかと思ったらメーターを連れてノロノロ。
今考えると、単なるウサギとカメ的な演出じゃなく、この時点でドックは町の住民たちに元レーサーということをバラさないためもあったんでしょうね。

ダートを走ったことのないマックイーンはコーナーでコースアウト、サボテンの林にまさに「刺さり」、メーターに吊り上げてもらいます。
ドックは「今のは蝶のように舞ったのか、蜂のように刺したのか(笑)。お前は道を直すのも、ダートを走るのも、雑だな」と、強烈なイヤミ。

イヤミを言うドック

イヤミを言うドック
©Disney / Pixar

仕方なくアスファルトを剥がしてやり直すマックイーン。
またもやブツブツ独り言を言いながら、深夜までかかって補修作業を続けます。
あー、めんどくせー!ラジエータースプリングスなんて最悪な町だな!(中略)うわー、ベッシーに話し掛けちゃった、ベッシーに話しかけちゃったよー!
夜遅くまで独りで騒いで近所迷惑もはなはだしいので、サリーは「やめとけば良かったかしら」、ドックは「イイねえ、耳に心地いい」とまたまたイジワルなイヤミを言いながら車庫に入ってお休み。

翌朝、道路の一部が綺麗に修繕されたのを見て、町の皆んなは大喜び。
その頃マックイーンは夜中にアスファルトが足りなくなり、どうせ作業は出来なくて暇だからとシェリフの許可を得てダートの自主トレをしていました。
アスファルトをグリップ走行したことしかないマックイーンはダートのコーナーをうまく曲がれなかったのが自分でも許せないみたい。この辺、彼、意識高いですよね。

ドックは見張りのシェリフを休ませ、どういう風の吹き回しかマックイーンにカウンターの当て方を教えます。
マックイーンは素直に聞かず。倍返しのへらず口を叩いてドックを呆れさせます。

ダートの自主トレをするマックイーン

ダートの自主トレをするマックイーン
©Disney / Pixar

※はい、ここで「あしたのジョー」をご存知の方ならピンとくるでしょう。
獄中のジョーに段平のおっちゃんが届けた「明日のためにその1(ジャブ)」。マックイーンはこれを破り捨てたジョーと同じ。
モハメド・アリの例が出てきた前フリもあり、「あしたのジョー」ファンにはスポ根モノとして懐かしい想い出がよぎったのでは?TAKAOだけかなぁ…(汗)

あしたのジョー(Wiki)

☆ラジエータースプリングスのみんな
その日、「右に切れば左に行く」を試して失敗したマックイーンはまたもサボテンだらけになりながらベッシーを引きます。ドリフトの要領がイマイチ理解出来てない様子でブツブツ文句を言っているときのリジーとの会話も笑えます。
リ「独り言言ってるとみんなに気持ち悪がられるよ。」
マ「ご忠告どうも!」
リ「えっ、なに?今のは独り言だよ」
リジーのモウロクぶり、ひとりボケツッコミもラジエータースプリングスの名物ですよね。
裁判のときも「あんなの直せるのはビッグ・アルくらいのもんよ」と言っておいて、ラモーンが「アルは15年前に町を出たよ」と言うと「じゃあなんでアルの話なんかすんのよ」…ラモーン、返しに困った顔に…。

リジーとラモーンの漫才

リジーとラモーンの漫才
©Disney / Pixar

道がキレイになった時も、今度はガタガタ道じゃないのにヨイヨイ震えながらルイジの店の前を通りがかり「ルイジ、道がキレイになるとアンタの店みすぼらしく見えるね」と一刀両断。
「もう、あのお婆ちゃんはいつもイジワルばっかり!」とルイジが言うあたり、いつも毒舌家のようです。

ルイジとグイドもナイスキャラ。

「空気漏れがあるからグイドが直すね。道を直してくれたから、ウチの店に来てくれたらうんともてなすよ」
と、「フェラーリしか興味ナイ」と言っていたルイジとグイドもマックイーンに好意的になった様子。
ルイジの英語はイタリア訛り、グイドは英語は”Pit Stop”と”OK”しか喋れません。
それにしてもタイヤ1本でスノータイヤ7本もおまけ!?こんな気前のいい店ならTAKAOもタイヤ買いたい!(TAKAOはいつも5分山以上あればいい中古タイヤ)
※そうそう、グイドの店の気前の良さは、後でトラクター達が町になだれ込んで来た時も分かります。トラクターが商品のタイヤを食べちゃうのですが、
ダメダメ、ラジアルは食べちゃダメ!このタイヤならいいよ
って…出してきたのは農耕機用のバイアスタイヤならくれてやるってこと!?
客が置いてった廃タイヤかも知れませんが(いや、確かバリ山でした)、店のディスプレイにうるさいルイジ(『何故ここに置いた』とか『看板を揺らしなさい』『そろそろ店の模様替えでもするか』とか、いつもグイドと販売戦略に関して口論してる模様)が店頭に廃タイヤ置いとくワケないし…バイアスタイヤってラジアルに比べてそんなに安かったでしたっけ?

そこへレッドがサリーのお願いでマックイーンに水をぶっ掛け、洗ってくれます。
サリーは青空駐車のフェンスの中より良いだろうと、自分の経営するコージーコーン・モーテルに泊まるよう勧めてくれます。そのための洗車でした。

レッドの荒療治な洗車

レッドの荒療治な洗車
©Disney / Pixar

最初に作業してた時は、レッドは逃げちゃうしルイジにもフェラーリじゃないからとソッポ向かれたのに、刑罰としてやっているのでありながら町のみんながお礼をしてくれるようになったのです。

思えば最初からずっと変わらない態度で接してくれているのはメーターだけでしたね。
弁護料の32,000ドルはボリ過ぎのような気もするけど。
人が好く天然オトボケで面白いことが大好きなメーターは、マックイーンの自己中な態度でさえ笑いのネタであり、悪気を全然感じてないのです。
そのメーターは、サリーとマックイーンがいい感じなのを本人に気付かせようと自分の恋バナをしつつ、今夜は自分が見張りだから面白い遊びをしようと、あの「トラクター転がし」に誘います。

☆トラクター転がし
牧場でスヤスヤ眠るトラクター達。
メーターの遊びとは、この牛みたいなトラクターを脅かしてひっくり返すこと。
トラクターが驚くとひっくり返るのは「カーズトゥーン」やその後の作品でもおなじみになりましたが、何度見ても笑えます。
眠っているトラクターにそお〜っと近付いて、「ブーッ!!」と思い切りクラクションを鳴らして起こすと、巨大なリヤタイヤがゴロゴロっと滑ってトラクターはあお向けにぶっ倒れ、ちっちゃなフロントタイヤをジタバタさせ、煙突みたいに出ているマフラーから「ボフっ」と煙の輪。燃料タンクのゴポゴポ音もリアルです。
大抵トラクターはそのまままた寝てしまいますが。

転がされたトラクター

転がされたトラクター
©Disney / Pixar

クラクションのないマックイーンは嫌々ながらもメーターに挑発され、自慢のV8エンジンを思いっきり吹かしてチャレンジ!
すると見事なまでに牧場にいたトラクター全部がひっくり返り…。
2台で大笑いしていたのもつかの間、ここでアメリカならではの巨大コンバイン、フランクが激オコで登場!そのさまは狂牛そのもの。

コンバインのフランク

コンバインのフランク
©Disney / Pixar

走りにくい草っ原で、あの巨大な刃にガチで捕まりそうになるマックイーン。
メーターが柵を跳ね飛ばして、2台ともどうにかそこから牧場の外に脱出成功しますが、一応フランクは柵壊してまでは追って来ないんですね。悔しそうに2台を見送ってます。
※それにしてもフランク、コンバインのくせにコーナリング性能いいですね〜(笑)。
牛は急に向きを変えられない、だからスペインの闘牛なんかもそれを利用した技なんですが、柵前のカーブでもフランクはこの2台に離されません(^^;)

☆世界一のバックドライバーとの友情
その帰り道、コージー・コーンの前でメーターはマックイーンのサリーへの想いをバックしながら子どもっぽく冷やかし。

※2人の気配にお客さんが来たと思ったサリーは大急ぎでネオンサインのスイッチを入れますが、間違って満室サインを出したりかなり慌てた様子。英語で”Vacancy”は空室あり、No Vacancyは満室の意味です。

さてここでメーターは得意のバック走行芸を披露!
概ねレッカー車は不動車と連結するためバックでフックのかかる位置にクルマを着けなければなりませんからバックは得意ですが、メーターのは得意を通り越して芸になってます。
マックイーンの心配をよそに、コーンや林の木の間でスラロームするわ、駒みたいにスピンし続けるわ、月をバックにジャンプするわ、テンション最高で大はしゃぎ。

バックで大ジャンプのメーター

バックで大ジャンプのメーター©Disney / Pixar

それでもきちんと元の位置に戻ってきて「行き先が見えなくても大丈夫。どこに居たか分かってれば」というスキルの高い教示を。
バックミラー(サイドミラー)を使うんだ、お前も着けたら教えてやるよ
※これ、昔からのトラックの運転手は皆さんやってることでしょうが、最近はバックアイカメラが普及しちょっとした距離ならサイドミラーか目視かどっちかしかしないでバックする横着も自分も含め増えました・・・(^^;)
具体的にいつ練習したか場面は出て来ませんが、マックイーンがレースに活かしたバックはメーターの技が本家。

でも、まだマックイーンは下克上執念と汚い古いクルマへの嫌悪感を拭いきれてない様子です。
うっかりラスティーズとの契約が不本意なことを漏らし、メーターは「錆びてたら…いけないのか?」と哀しそう。この時のぐっさんの声がカワイくてグッときます。
マックイーンはキミのことじゃないよと慌ててフォローしますが、「ああ、別にいいんだよ」とメーターは複雑な思いでマックイーンを許します。
話の河岸を変えようとメーター自ら、勝ったらヘリコプターに乗せてくれとマックイーンに頼みます。マックイーンは軽い気持ちでOKするのですが、メーターはマックイーンに、「オレの親友に選んで良かった」と本当の気持ちを口にします。

コージーコーンに入って休もうとするマックイーンに、サリーは「メーターに言ったこと(ヘリコプターの話)本気なの?」と詰め寄ります。
「ああ、そうだね」を3バージョン、どれなの?と。
社交辞令なのか、自信がないのか、本当に乗せてあげたいのか。
このサリー役吹替戸田恵子さんの巧さが分かる部分です。

それに関してはマックイーンはお茶を濁しますが、この後、泊めてもらったことに対してマックイーンはおそらく初めて、本気で他者に「ありがとう」を言うのです。

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